清里リトリートのページへ

禅とレナード 「頓悟(とんご)と漸悟(ぜんご)

レナード氏によるリトリートに参加してみるとよくわかりますが、レナード氏は、私たちの心の奥底にある子供時代や過去世で受けた傷、痛み、苦しみ…などの感情を無意識(深層意識)から意識(表面意識)へと浮上させてくれます。私たちは、それらを認識し、自己解放への糸口とします。そのことによって「今この瞬間の実在」へより定着しやすくなります。

レナード氏は、「将来に悟るということは決してありません。何年瞑想したかも関係なく、何生生きたかも関係なく、将来に覚醒するということはあり得ないのです。答えは今です。今しかないのです。なぜなら存在し得る瞬間というのは、今しかないからです。過去もないし、将来もない、プレゼンスにはストーリーもない。あなたはプレゼンスにある時、ストーリーから解放されています。マインドは静まっています。あなたは実在に在り、ワンネスを感じることができます…さあ、私と共に今ここに実在しましょう」と言っています。

中国禅には二つの流れがあります。一つは漸悟(ぜんご)、もう一つは頓悟(とんご)です。中国禅の五祖弘忍には、二人の優秀な弟子がいました。一人は、神秀(じんしゅう。606~706年)、もう一人は、六祖慧能(えのう。638~713年)です。神秀の禅は、煩悩をあるとみて、これを徐々に払拭して、やがていつの日か全てを取り除いて悟りに至るというものです。(漸悟)一方慧能の禅は、煩悩というものは仮相のもので、本来はなく、あるのは仏性のみで、その仏性(大いなる全て、創造主の分霊、神、仏)を徹見せよ、それが悟りだというものです。(頓悟)

レナード氏は、「今ここに在る(悟りの状態)」為に、ワークで子供の頃や過去世で受けた心の傷や苦しみ悲しみを深層意識から浮上させ、自己認識させ、解放させてくれます。これが禅で言う漸悟に相当します。また、レナード氏の言う、「知識、観念、概念などを一時横に置いて、今ここでただプレゼンスに在りましょう」というものが、禅で言う頓悟に相当します。

レナード氏は、頓漸を上手く使い分け、私たちを覚醒へと導きます。

中国禅研究家 猪崎直道氏

清里リトリートのページへ