エゴはどのようにして生まれたのか

この物質世界に生まれたときのあなたは、まだほんの小さな赤ちゃんだったにもかかわらず、完全に今この瞬間に在りました。しかしながら、あなたのご両親を始めとするほとんどの人たちがマインドの限られた世界の内側で生きて機能している世界にあなたはやってきたのです。

大体において彼らは無意識で、完全に今この瞬間に在りませんでした。その結果、あなたは何度も何度も傷付いたのです。あなたがくつろいで、安全だと感じるのを手助けするようなやり方で、あなたの欲求が満たされることはありませんでした。

望むことを得るための試みとしてあなたは怒りましたが、それも受け容れられませんでした。そのすべてが耐え切れなかったので、それらの難しい感情からあなたを守るためにエゴが出現したのです。

本質的にエゴはあなたの守り人です。エゴはあなたの内面の体験を監視して、あなたが外側の世界と携わる方法についての責任を担っているのです。

あなたの人生におけるエゴの最初の役割は、欲求、痛み、怒りのような、苦しくて不愉快で、危険に感じるすべての感情を抑圧することでした。エゴの意図はあなたの拒絶されるという体験、値しないと感じる体験、孤独を感じる体験を最小限にすることだったのです。

エゴは誰もまったく今この瞬間には存在していない、この無意識の世界を上手く乗り切るための戦略を開発したのでした。マインドの抑圧のプロセスが続くにつれて過去はあなたの内面に蓄積され、あなたはゆっくりマインドの世界の中に吸い込まれていったのです。あなたのご両親が何十年も前にそうであったように。

エゴはあなたの人生で守り人として出発しましたが、それを上手くいかせるには、あなたの人生のあらゆる局面をコントロールしなくてはなりませんでした。エゴは知っていることだけをコントロールできます。

そして、エゴが知っているすべてのことと言えば、記憶する過去か想像する未来に基づくことです。当時のエゴが知る術もなかったこと、そして、現在の利己性が知る術もないことは今この瞬間です。そのために、エゴはプレゼンスに向かうどのような動きにも抵抗するのです。

あなたの守り人としてのエゴの役割を遂行するには、エゴはあなたをエゴの分離の世界の内側に留めておかなくてはなりません。あなたが今この瞬間に存在するようになると、エゴはあなたが今この瞬間に留まるようにはさせないでしょう。

あなたが成熟するにつれてエゴもより強固に、そして、より洗練されてきて、本当はあなたは誰なのかという真実と、エゴの区別が、ますますぼんやりしてきます。暫くして、エゴがあなたのことをエゴ自身だと思うようになると、エゴの計画はあなたの人生であなたを守ることから、エゴ自身とエゴの役割を守ることへとシフトするのです。

エゴは権力と支配におぼれて、そのコントロールを明け渡すことをとても嫌がるようになります。エゴが人類の人生でとても優勢になったために、エゴが現在、人類の目覚めの主な障害となっているのです。

レナードの日本語の著書『JOURNEY INTO NOW「今この瞬間への旅」』より一部抜粋


レナードはワークショップやリトリートで、

エゴとの対話も含めて、エゴに直接アプローチしていきます